第2号(2001年6月発刊)
目次
郷原佳以: 疲労の語り/語りの疲労
--ブランショ『終わりなき対話』から
安原伸一朗:どこにもない革命
--1930年代におけるモーリス・ブランショの政治時評について
上田和彦: 痕跡の両義性
--エマニュエル・レヴィナスの「痕跡」について
平山恵子: 破壊の贈与/贈与の矛盾
--バタイユのポトラッチを巡って
榑沼範久: <男の眼差し>論再考
--視の欲動、対象a、欲望/幻想
森田團: ミメーシスとファンタジー
--ヴァルター・ベンヤミンの思想におけるミメーシスの理論の展開
金澤忠信: 回帰する言葉
--ソシュールの余白
林少陽: 政治性と美学性との間に
--柄谷行人における概念の化身として「中国像」を巡って
鈴木尊紘: 系譜学と真理のゲーム
--ミシェル・フーコーにおける「批判」について
石岡良治: ウォーバートン、あるいは死文字の力
--デリダとフーコーの思想史記述について
小森謙一郎: 喪の作業としての労働一般
--マルクスの厄祓いとデリダの喪
臼井隆一郎: 机を追って門の方へ
--『資本論』の言語態II
編集:小森謙一郎/高畑一路/平山恵子/鈴木尊紘