R. K. Larson (2010) Grammar as Science (MIT Press, ISBN: 978-0-262-51303-6)を用いた統語論の入門。生成統語論研究で見いだされてきた種々の言語データの分析を通して、統語分析への入門を試みると同時に、仮説検証のプロセスを身につけ議論構築の基礎を学ぶ。科学としての文法へのアプローチを身につけたい。
1. 導入:文法とは
2. 理論としての文法
3. 構成素構造
4. 文法カテゴリー
5. 議論構築
6. レキシコンと素性
7. 補部と付加部 (1)
8. 補部と付加部 (2)
9. 補文
10. 空範疇
11. NP構造とXバー理論
12. WH移動
13. 移動の制約
授業は講義形式で行い、毎回の課題で理解を確認する。
毎週の課題と期末論文による総合評価
R. K. Larson (2010) Grammar as Science (MIT Press, ISBN: 978-0-262-51303-6, Kindle版もあり)
G. グリーンvvv・J. モーガン著『言語分析の技法—統語論を学ぶ人のために』(東京大学出版会、2006、ISBN-4130820109)
この授業は、大学院言語情報科学専攻の、言語科学を専門とする学生の必修科目と共通である。「基礎言語理論I:形の体系」を履修済みであること、あるいはそれと同等の基礎知識を有していることを、履修の条件とする。