東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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テクスト受容論II (『ゲーテとの対話』の著者エッカーマン(1792-1854)の伝記を読む )

  • 科目コード(修士): 31M200-0980S
  • 科目コード(博士): 31D200-0980S
  • 開講学期: S1S2
  • 曜限: 月曜2限 Mon 2nd
  • 教室: 駒場8号館 8-113
  • 単位数: 2
  • 担当教員: 石原 あえか

授業の目標・概要

ゲーテの晩年を知る上で、見過ごせない著作と言えば、エッカーマンがゲーテの死後まとめ、刊行した『ゲーテとの対話』である。だが、今日の私達の〈ゲーテ像〉を作り上げた著者の生涯については、案外知られていない。一体どんな経緯でエッカーマンは老詩人ゲーテと知り合い、『ゲーテとの対話』をまとめることになったのか? また老詩人亡き後、どんな生涯を送ったのか? ゲーテ本人ではなく、ゲーテのために生きた人物に注目してみたい。

授業のキーワード

  • 晩年のゲーテ、ゲーテとの対話、ヨーハン・ペーター・エッカーマン、伝記
  • the last years of Goethe's life
  • Johann Peter Eckermann
  • ”Conversations with Goethe”
  • Biography

授業計画

まず、ゲーテとエッカーマンの関係について簡単な導入をした後、エッカーマンに関する最近の伝記を原文で読み進める。ドイツ語文献講読演習を兼ねて、テクストを読みながら、適宜文学史的解説を加えていく。

授業の方法

演習形式で行う。共通のドイツ語テクストを履修者全員が読解・分析・議論する。

成績評価方法

授業への積極性および学期末にはレポートを課す予定。詳細は授業内で説明する。

教科書

Dietzel, Bernd: Eckermann. Ein Leben für Goethe. Berlin (Edition A. B. Fischer) 2014(*プリントで対応します)

参考書

エッカーマン『ゲーテとの対話』(岩波文庫などから複数刊行) その他、授業中に適宜紹介する。

履修上の注意

ドイツ語原書テクストを読むので、履修者はドイツ語中級以上の能力を持つ者に限る。毎回、原文を読み込む予習が必要になるので、それを了解した上での履修が前提条件。