東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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石原 あえか / ISHIHARA Aeka (教授)

ウェブサイト

  • Researchmap: https://researchmap.jp/read0061369/
  • 専門分野

    ドイツを代表する詩人ゲーテ(1749-1832)とその時代について、特に彼と近代自然科学との相互影響関係について研究を進めている。ゲーテを軸足としながら、ドイツを中心とした近代科学史および近代科学技術史にも研究・調査の対象を拡大している。具体的には日独間の測量史や皮膚科を中心とした近代日独医学交流史などを扱う。

    業績

    著書(単著に限る)

    • Makarie und das Weltall. Astronomie in Goethes „Wanderjahren“. Köln/Weimar/Wien 1998.
    • Goethes Buch der Natur. Ein Beispiel der Rezeption naturwissenschaftlicher Erkenntnisse und Methoden in der Literatur seiner Zeit.Würzburg 2005.
    • 『科学する詩人 ゲーテ』 慶應義塾大学出版会 2010年
    • Die Vermessbarkeit der Erde. Die Wissenschaftsgeschichte der Triangulation. Würzburg 2011.
    • 『ドクトルたちの奮闘記 ゲーテが導く日独医学交流』 慶應義塾大学出版会 2012年.
    • 『近代測量史への旅 ゲーテ時代の自然景観図から明治日本の三角測量まで』法政大学出版局 2015年
    • 『日本のムラージュ 近代医学と模型技術 皮膚病・キノコ・寄生虫』(写真・大西成明)青弓社 2018年
    • 『教養の近代測地学 メフィストのマントをひろげて』 法政大学出版局 2020年

    最近の論文(抜粋)

    • 『西日本皮膚科』(偶数月刊行)における総説連載「皮膚科ムラージュをめぐって 医学と芸術の邂逅」2015年8月~2017年2月まで計8回、「ドイツ語圏ムラージュの現在」2018年2月~10月まで計3回連載、「ムラージュ補遺」2020年12月・2021年2月号の計2回。
    • Goethe und das Café Juchheim in Frankfurt. Eine kleine Kulturgeschichte am Beispiel des deutschen Baumkuchens. Jahrbuch des Freien Deutschen Hochstifts (2017).
    • 「地球一周分を旅した詩人ゲーテと地図 ブラウフース作《ヴァイマル公の公園図》とケーファーシュタイン作《ドイツ総合地質図》を例として」、『地図 空間表現の科学』56-1(2018)
    • 「老ゲーテと補綴術 『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』の挿話「五十歳の男」をめぐって」『モルフォロギア ゲーテと自然科学』40(2018)
    • 「蝋模型師・沼田仁吉と目黒寄生虫館」目黒寄生虫館『むしはむしでもはらのむし通信』198号(2018)
    • Die Kartierung des Mondes. Ein astromiegeschichtlicher Vergleich zwischen Deutschland und Japan. In: Lichtenberg-Jahrbuch 2018 (2019)
    • Zwischen Mondphantasie und Naturwissenschaft: Goethe und die Selenographie. In: Jahresgaben 2016/18 (2020) hrsg. v. Goethe-Gesellschaft in Bonn.
    • 「1811年の彗星ワイン あるいはゲーテとクラドニの隕石研究」、『モルフォロギア』42号(2020)

    翻訳(単独)

    • ハンス・ヨアヒム・クロイツァー『ファウスト 神話と音楽』 慶應義塾大学出版会 2007年
    • マンフレート・オステン『ファウストとホムンクルス ゲーテと近代の悪魔的速度』 慶應義塾大学出版会 2009年
    • ヴィルヘルム・ディルタイ「天才小説家チャールズ・ディケンズ」、『ディルタイ全集』第5巻 詩学・美学論文集 第2分冊所収.法政大学出版局 2015年
    • コンラート・ゲスナー『動物誌』から「犬と狼について」、池上俊一(監修)『原典 ルネサンス自然学』上巻所収、名古屋大学出版会 2017年

    国際シンポジウム(抜粋)

    • Deutschland und Japan im medizinischen Austausch: Am Beispiel der Internationalen Hygiene-Ausstellung 1911 und der Moulagentechnik. Deutsches Hygiene-Museum Dresden (Dresden 2016)
    • Mediziner und Goethe-Liebhaber. Medizin- und Kulturaustausch zwischen Japan und Deutschland zu Beginn des 20. Jahrhunderts. Forum Medizingeschichte. Institut für Geschichte, Theorie und Ethik der Medizin (Düsseldorf 2017)
    • Japanische Medizinerinnen und Mediziner in Marburg an der Wende zum 20. Jahrhundert. Wissenschaftshistorisches Kolloquium. (Uni. Marburg 2017)
    • Die Kartisierung des Mondes: Ein astronomiegeschichtlicher Vergleich zwischen Deutschland. Jahrestagung der Lichtenberg-Gesellschaft (Göttingen 2017)
    • Goethes Mondbeobachtungen und die Entwicklung der japanischen Mondkarten: Ein kulturhistorischer Vergleich. Goethe-Gesellschaft Bonn e.V. (Bonn 2018)
    • Die Affinität zwischen dem Großherzogtum Sachsen-Weimar-Eisenach und Japan. Freundesgesellschaft des Goethe- und Schiller-Archivs (Weimar 2018)

    その他

    • 「第11講 ニュートンに挑んだ詩人ゲーテ 暗室の『光学』vs.自然光にこだわる『色彩論』」、『高校生のための東大授業ライブ 学問からの挑戦』 東京大学出版会 2015年所収。
    • 「ゲーテと図鑑」『ユリイカ 詩と批評 特集・図鑑の世界』青土社 2018年10月
    • 「偽書さまざま 詩人ゲーテの周辺から」『ユリイカ 特集・偽書の世界 文書をめぐる冒険―古文書・偽文書・公文書』青土社 2020年12月
    • * 詳しくはResearchmap参照。

    受賞

    • 第1回Jacob-und-Wilhelm-Grimm-Förderpreis 2005年
    • 第3回日本独文学会賞(ドイツ語論文部門) 2006年
    • 第3回日本学術振興会賞 2007年
    • 第3回日本学士院学術奨励賞 2007年
    • 第32回サントリー学芸賞(文学・芸術部門) 2010年
    • 第35回Philipp-Franz-von-Siebold-Preis 2013年