東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
戦後に書かれた『カリガリからヒトラーへ』で知られるドイツの批評家ジークフリート・クラカウアーは、ヴァイマル時代に『フランクフルト新聞』の文芸欄担当記者として膨大な数の映画時評を執筆している。この演習では、当時のドイツ映画(グルーネ『蠱惑の街』、『ムルナウ『最後の人』…)やアメリカ映画(チャップリン、キートン…)、ソ連映画(エイゼンシュテイン『戦艦ポチョムキン』)などについて書かれたクラカウアーの映画時評をドイツ語で精読するなかで、モダニズムとテクノロジーをめぐるクラカウアーの思考について考察する。
1.イントロダクション
2.グルーネ『蠱惑の街』
3.ムルナウ『最後の人』
4.パプスト『パンドラの箱』
5.キートン『キートンのセブン・チャンス』
5.チャップリン『サーカス』
6.エイゼンシュテイン『戦艦ポチョムキン』
7.プドフキン『アジアの嵐』
8.マイ『アスファルト』
9.スタンバーグ『嘆きの天使』
10.デュードウ『クーレ・ヴァンペ』
11.ラング『M』
12.マイルストン『西部戦線異状なし』
13.『ダンボ』
演習形式で進める。担当者が事前に作成した訳文をもとに議論する。関連映画の抜粋も鑑賞する。
授業への貢献度で評価する。
コピーを配布する。
授業内で指示する。
ドイツ語の学習経験があること。