東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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竹峰 義和 / TAKEMINE, Yoshikazu (准教授)

専門分野

近現代ドイツ思想史、映像文化論。フランクフルト学派の思想家(とりわけTh. W. アドルノとA. クルーゲ)の映像メディアをめぐる理論と実践について考察する作業を軸に、近現代のドイツ思想を研究している。くわえて、最近では、ドイツにおける映画亡命というテーマにも取り組んでいる。

業績

著書

  • 仲正昌樹編『美のポリティクス』、御茶の水書房、2003年(「迷妄の教え――シュミット、ヴァーグナー、カント」を執筆)
  • 『アドルノ、複製技術へのまなざし――〈知覚〉のアクチュアリティ』、青弓社、2007年
  • Kanichiro Omiya (Hg.), Figuren des Transgressiven : das Ende und der Gast, Indicium, 2009(“Dialektik der Gastfreundschaft: Zur Theodor W. Adornos Deutung der Odysseus-Figur“ を執筆)
  • Fabio A. Duraõ (ed.), Culture Industry Today, Cambridge Scholars Publishing, 2010(”Is it Barbarous to Watch TV after Auschwitz?: Th. W. Adorno on the Television in the 1950s” を執筆)
  • 梶野絵奈他編『貴志康一と音楽の近代』、青弓社、2011年(「欲望のコロニアルな対象――貴志康一の『鏡』と映画脚本『ニーナ』をめぐって」を執筆)

論文

  • „Das revolutionäre Primat des stummen Films: Stummheit und Musik in Walter Benjamins früheren Schriften“ in: Poetica: Zeitschrift für Sprach- und Literaturwissenschaft 34, 2002
  • 「「国民的精神」の招喚――溝口健二の「国民映画」再考」、『表象文化論研究』第2号、2003年
  • „Schlagt den Schlager: Transformation der Figur des Schlagens in Theodor W. Adornos Exilschriften“、『ヨーロッパ研究』第3号、2004年
  • 「キッチュ: 破壊と救済のはざまで――アドルノ美学におけるキッチュの位置をめぐって」、『シェリング年報』第16号、2008年
  • 「パサージュ――遊歩と移行のトポス」、小林康夫編『〈時代〉の通路――ヴァルター・ベンヤミンの「いま」』(UTCPブックレット、第3号)、 2008年
  • 「気散じと陶酔の弁証法――ベンヤミンとアドルノのワーグナー解釈における映画的モティーフをめぐって」、『年刊ワーグナー・フォーラム』、2010年
  • 「投壜通信からメディア公共圏へ――アドルノとクルーゲ」、『ドイツ研究』第43号、2009年
  • 「マルクス主義の死後の生――アレクサンダー・クルーゲ『イデオロギー的な古典古代からのニュース:マルクス-エイゼンシュテイン-資本論』(2008年)をめぐるノート」、『思想』 1032号、2010年
  • „DU MUSST CALIGARI WERDEN! Selbstverlust und Rausch im Weimarer Kino“、『桜文論叢』第80号、2011年

翻訳

  • アレックス・デミロヴィッチ『非体制順応的知識人』(共訳)、御茶の水書房、2009年
  • テオドール・W・アドルノ『文学ノート2』(共訳、「風変りなリアリスト」「アンガージュマン」「チャールズ・ディケンズ『骨董屋』についての講演」を担当))、みすず書房、2009年
  • ヴィンフリート・メニングハウス『吐き気――ある強烈な感覚の理論と歴史』(共訳)、法政大学出版局、2010年

国際シンポジウム

  • „Die Transformation von Adornos Massenkultur- und Medientheorie im Exil“, in: Das fünfte Deutsch-Japanische Stipendiatensemester in Berlin、2003年、ベルリン日独センター
  • „Kapital. Alexander Kluges Philologie der ideologischen Antike“, in: Colloquium Internationale: declinationes philologiae、2009年、東京大学駒場キャンパス
  • „Dialektik von Zerstreuung und Rausch: Benjamin, Wagner und Film“、国際シンポジウム「ドイツ語圏世紀転換期における陶酔と美」、2010年、東京大学駒場キャンパス

その他の業績

  • 書評 「M. カチャーリ『必要な天使』」、『文学界』 56(7)号、2002年
  • 「ハリウッドのアドルノ(連載:全5回)」、『未来』、2004年
  • “ABAIXO A BATIDA!: TRANSFORMAÇÕES DA FIGURA DO BATER NOS ESCRITOS DE EXÍLIO DE THEODOR W. ADORNO”(trans. by Fabio Akcelrud Durão), in: Forum Deutsch (9), 2005
    http://www.apario.com.br/forumdeutsch/revistas/vol9/tradyoshiforum.pdf
  • テオドール・W・アドルノ「芸術と諸芸術」(訳・解題)、『site zero』0号、2006年
  • 「変容するドイツの肖像:吉田寛『ヴァーグナーの「ドイツ」――超政治とナショナル・アイデンティティのゆくえ』書評」、『表象』第5号、2010年

受賞

  • 第7回日本独文学会賞(日本語研究書部門)