東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
現代の文学批評理論に関連する文献を精読し、「文学」という営みが提起しているさまざまな問題について理解を深めることを目的とします。本学期は、60年代の前衛文学を歴史的に検証した著書『テルケルの歴史』で知られ、小説家としても活躍するフィリップ・フォレストの、一人称文学を巡るテクストをフランス語原典で読みます。
フィリップ・フォレストの2007年に発行された論集に収録されたテクストを精読します。
毎回、受講者が担当部分を読み、コメントをする形式。担当者には訳稿を作ってきてもらいます。
平常点、レポートなどで評価します。
Philippe Forest « Égo-littérature, autofiction, hétérographie »(コピーを用意します)
フォレストの邦訳書:『さりながら』(澤田直訳、白水社、2008)、『夢、ゆきかひて』(澤田、小黒訳、2013)ほか。