東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
この授業では、言語学における意味論の一理論である認知意味論について概説を行い、その考え方、基本的な分析道具、およびその意義について理解を深めることを目標とする。単に知識として用語を記憶するだけでなく、実際のデータを分析し、問題点を発見することを重視したい。
1)導入
2)「捉え方」の柔軟性
3)カテゴリー化とフレーム知識
4)基本レベル
5)語彙カテゴリー
6)比喩1:メタファー
7)比喩2:メトニミーとシネクドキー
8)多義性
9)事象構造
10)他動性のパラメータ
11)文法化
12)言語と文化1:比喩から見る
13)言語と文化2:キーワードから見る
14)言語と認知発達
15)まとめ
講義を主とし、小課題による演習を併用して行う。
定期試験(約60%)、数回の小課題(約30%)、および質疑応答を通じた授業への参加(約10%)で総合評価する。
大堀壽夫 (2002)『認知言語学』東京大学出版会
授業中に必要に応じて指示。