東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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言語文化横断論演習(3)[学際言語科学コース](言語・文化の政治学─近代日本と朝鮮半島の関係史から─)

  • 科目コード:08C15243
  • 開講学期: 夏
  • 曜限:火曜4限
  • 教室:11号館1109
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 三ツ井 崇

授業の目標・概要

朝鮮半島とりわけ韓国の「文化」に対する関心は日々強まっている。しかし、韓国における対日文化開放が内政・外交的な性格をも合わせ持っていたことからもわかるように、「文化」に対する理解は、そのコンテンツへの理解のみならず、それが存在する政治的脈絡をも合わせて検討する必要がある。本講義では、近代朝鮮の「文化」と政治をめぐる諸問題について、いくつかの観点から整理し、概観することで、現代の「文化」と政治について理解する手がかりを得たい。

授業のキーワード

  • 朝鮮
  • 韓国
  • 文化
  • 政治
  • ナショナリズム
  • 運動
  • メディア

授業計画

概ね以下のようなテーマを扱う(順不同)。

・論点の提示
・近年の近代朝鮮文化史研究の成果から(以下の複数の視角を組み合わせて見ていく)
  領域別の理解(言語・文学・スポーツ・言論・映画・美術など)
  文化政策と文化運動
  ナショナリズム
  文化混淆の政治・社会的意味

授業の方法

講義形式を主とするが、部分的に演習形式を用い、受講者の積極的な参加を求める。

成績評価方法

平常点(出席・授業への参加度)と学期末レポートによる。

教科書

とくになし

参考書

武田幸男編『朝鮮史(世界各国史1)』山川出版社、2000年
吉田光男『北東アジアの歴史と朝鮮半島』財団法人放送大学教育振興会、2009年
その他、授業中に指示する

履修上の注意

授業の内容の理解のために、朝鮮史の概説書を読み、近代史の流れをある程度把握しておくのが望ましい。
なお、文献をいくつか読むことになるが、必ずしも韓国朝鮮語の知識がなくてもかまわない。