言語情報科学専攻

• 科目コード（修士）: 31M200-1080W
• 科目コード（博士）: 31D200-1080W
• 開講学期: 冬
• 曜限: 火(Tue)3
• 教室: 8号館 8-322
• 単位数: 2.0
• 担当教員: 竹峰　義和

授業の目標・概要

Miriam Bratu Hansen, Cinema and Experience. Siegfried Kracauer, Walter Benjamin, and Theodor W. Adorno (University of California Press, 2012)の、ベンヤミンについて論じた三つの章（cap.4: Aura, cap.6: Micky-Maus, cap.7: Play-Form of Second Nature）を精読するなかで、ベンヤミンの映像メディア論――とりわけ複製技術論文――の理論的内実や思想史的な文脈について検証するとともに、テクノロジー・メディアをめぐるベンヤミンの議論が現在もちうるアクチュアリティを考察する。とりわけ、テクノロジーと身体との関係の再編成、モダニティのなかでの経験の可能性、集団的ピュシスの組織化をめぐる政治的ヴィジョンといった問題を、1930年代および現在における大衆文化とテクノロジーをめぐる布置状況のなかで思考することが主要な課題となるだろう。

授業のキーワード

• ベンヤミン　メディア　複製技術　知覚　テクノロジー

授業計画

1. イントロダクション
2. Aura 1
3. Aura 2
4. Aura 3
5. Aura 4
6. Micky-Maus 1
7. Micky-Maus 2
8. Micky-Maus 3
9. Micky-Maus 4
10. Play-Form 1
11. Play-Form 2
12. Play-Form 3
13. Play-Form 4
14. Play-Form 5
15．まとめ

授業の方法

演習形式でおこなう。初回時に担当者を決め、テクストを要約したうえで、問題提起をおこなってもらう。

成績評価方法

授業への貢献度と期末レポート。

教科書

Miriam Bratu Hansen, Cinema and Experience. Siegfried Kracauer, Walter Benjamin, and Theodor W. Adorno (University of California Press, 2012）マスターコピーを用意する。

参考書

授業内で指示する。