東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
昨年死去したカリブ海フランス語圏の詩人・小説家・思想家エドゥアール・グリッサンの主著『カリブ海のディスクール(Discours antillais)』を講読しながら、西洋近代のもう一つの顔ともいえる奴隷交易によって生み出されたクレオール的社会・文化について考える。
1.フランス語圏カリブ海の成立、2.奴隷制とクレオール社会 3.マルティニックの文学―ネグリチュードからクレオール性へ 4~15.『カリブ海のディスクール』講読
最初の数回でフランス語圏カリブ海の歴史的文化的文脈を概観したのち、受講者の発表と討論を中心に授業を進める。
発表、レポートなどで総合的に評価する。
Edouard Glissant, Le Discours antillais(プリントで配布する)
授業で適宜指示する。