日本人学習者のフランス語鼻母音の認知過程 修士課程 竹内 京子 |
ここからファイルをダウンロードして下さい 当日のハンドアウト MS Word 30KB ![]() |
日本人学習者のフランス語鼻母音間聞き分け −学習歴による知覚の推移− 博士課程 竹内 京子 |
当日のハンドアウト MS Word 24KB![]() 活動報告原稿 MS Word 20.5KB ![]() |
シンポジウム:第2回 「様々な言語における外国語教育」 −フランス語− 博士課程 竹内 京子 |
当日のハンドアウト MS Word 19.5KB![]() 活動報告原稿 MS Word 00KB ![]() |
学習者向け朗読音声におけるフランス語鼻母音の長さ 博士課程 竹内 京子 |
【発表要旨】 日本人学習者にとって、フランス語鼻母音は上級者にとっても知覚、生成ともに難しい音である。この難しさの原因として、フランス語学習歴に伴い、「母音+ン」と混同して、音節数を多く聞く可能性が考えられる。今回の発表では、フランス語鼻母音の「長さ」に焦点をあて、教科書付属のテープの朗読音声と、複数の母語話者による短文の朗読を分析した。 |
当日のハンドアウト MS Word 35KB![]() 活動報告原稿 MS Word 28KB ![]() |
日本におけるフランス語発音教材の鼻母音の扱い 博士課程 竹内 京子 |
【発表要旨】 日本人フランス語学習者にとって上級者でも知覚、生成両方において非常に難しい音に鼻母音がある。今までの研究では、日本人学習者における鼻母音知覚の傾向について様々な方法によって調べてきた。本発表では、日本で出版されている発音教材を概観することによって、各教材において鼻母音がどのように扱われているか(全体の構成、鼻母音の発音方法の説明、学習すべき鼻母音や鼻母音を含む単語の選択)を考える。さらに、先行研究における日本人学習者の鼻母音習得の特徴と比較し、それらが考慮されているかどうかを検討する。最後に、教科書付属のカセットやCDなどの録音教材で使用されている音声の特徴についても観察する。 |
当日のハンドアウト Pdf 381KB![]() 活動報告原稿 MS Word 28KB ![]() |
日本人フランス語学習者の鼻母音の調音評価 博士課程 竹内 京子 |
【発表要旨】 フランス語には他の言語では珍しい鼻母音という音が存在する。子音環境の同化による鼻音化母音とは違い、日本語にはない音であるので、日本人フランス語学習者にとって上級者でも、知覚、生成の両方において難しい音である。先行研究では、日本人学習者におけるフランス語鼻母音の知覚の特徴とその学習歴による変化を調べてきた。今回の発表においては、学習者がモデルのフランス語鼻母音を知覚し、それを模倣して生成に移る前段階で行われるだろうモデル発音に対する調音評価の傾向、さらに、学習者がフランス語の知識や調音音声学の知識を得ることによってその評価がどの程度変化するかについて調べた結果を報告する。 |
当日のハンドアウト MS Word 00KB![]() 活動報告原稿 MS Word 27KB ![]() |
日本人学習者のフランス語鼻母音生成の方策の検討 博士課程 竹内 京子 荒井 隆行氏(上智大学)との共同研究 |
【発表要旨】 ある母音が「鼻音」だと知らない学習者は、どのように自分の発音を鼻音に近づけるのだろうか。鼻腔共鳴以外で鼻音に似た音を出す場合もあるだろう。音響的特徴を考えると、F1が下降により、N1(鼻音の第1フォルマント)に近づき、鼻音化程度が上がる(Maeda 1993)。日本人学習者も、この方策を使用している可能性がある。特に、口の開きが大きく、F1が高いフランス語鼻母音において、鼻腔共鳴の代償として、(1)口の開きを閉じる(2)唇と突き出す・円唇、この2つの方法によってF1を下げるという方策を取っているかもしれない。これらの検証のため、初心者が母語話者のモデル発音を聴き、それを繰り返して発音したビデオ画像(正面と横)の調音位置を測定した。さらに、実際の音声の聴覚評価と比較した。 |
当日のハンドアウト MS Word 00KB![]() 活動報告原稿 MS Word 26KB ![]() |
日本人フランス語学習者のフランス語鼻母音の知覚 −未修者における綴り字の影響− 博士課程 竹内 京子 小林篤志(女子美術大学)との共同研究 |
【発表要旨】 フランス語鼻母音の聞き分けを90%以上できる学習歴10年以上の被験者は、鼻母音自体の聞き分けは可能なにもかかわらず、綴りのローマ字読みをした日本語音に近いと感じ、未修者や初級者より固定した傾向があった(竹内2000)。このことから、「綴り字の習得」が音の知覚に影響を与える可能性があると考えられる。 学習歴を追って綴りをどのように習得し、音の知覚にどのように影響を与えるかを調べていくことは非常に大切だと考える。それによって、先行研究に見られる学習歴による知覚傾向の推移がより深く考察でき、上述の上級者における「ローマ字読みへの回帰」という不思議な現象の解明にもつながるだろう。 フランス語の綴りと音の関係は、他言語と比較して綴りが規則的だが、音自体は、綴りを日本語のローマ字読みした際の音からとても離れている。学習者が綴りに正しい音を関係づけるのは難しいが、一旦、綴りとの関連を記憶してしまうと、より密接となり固定化しやすく、綴りが知覚すべき音のイメージに影響を与えやすいと予想される。初級者は、綴りからイメージされる音と実際に聴こえる音とのギャップに驚き、中級、上級者は、綴りを学べば学ぶほど綴りから知覚する音イメージへの影響は強くなるだろう。 本発表では、今後追う予定の「綴り字の習得の推移」観察の第一段階として、日本人学習者がフランス語を学ぶ前段階でフランス語鼻母音を知覚する際、自らどのような綴りに結び付けるかについて調べる。 |
ここからファイルをダウンロードして下さい 当日のハンドアウト MS Word 00KB ![]() 活動報告原稿 MS Word 00KB ![]() |