「方略的能力とは?− 定義と研究上の問題点」

修士課程  藤尾 美佐
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What silence tells: ビジネス・シーンにおける日米異文化コミュニケーションの一考察

博士課程  藤尾 美佐
【発表要旨】
本発表は、外資系企業の会議実例を通じて、日米異文化コミュニケーションについての一考察を行った、ケース・スタディーである。今回のデータは、アメリカ人マネージャー、日本人マネージャー、日本人ジュニアスタッフの3名からなる、アメリカ系グローバル・カンパニーの社内会議より、confidentialityなどの問題を考慮し抜粋されたデータで、発表者の分析に加え、日本人リサーチャー、外資系ビジネスマン、アメリカ人、アジア人留学生などの意見も取り入れて、分析を行っている。 その結果、1)沈黙/ポーズに対する態度、2)Yesの答え方を始めとする語用論上の転移(pragmatic transfer)、3)ポライトネス・ストラテジー、4)コミュニケーション・ストラテジーの4点において、アメリカ人マネージャー、日本人マネージャーの間に、顕著な差異が観察された。
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インタラクションにおけるコミュニケーション・ストラテジーの役割

博士課程  藤尾 美佐
【発表要旨】
80年代に急速に発達したコミュニケーション・ストラテジー(CS)の研究は、80年代後半から、学習者が使用するCSの言語的分類(プロダクト)よりも、学習者がCSを使用する過程(プロセス)に焦点を当てて研究するプロセス研究が主流となり、CS使用を母語話者・非母語話者の双方から観察する相互作用的アプローチは十分に研究されることがないまま現在に至った。現在でも、「インタラクションを伴うCSが、具体的にどのような方略なのか、また個人の問題解決型のCSとどのように異なっているのかについてもほとんど未解決のままである」(岩井, 2000)。しかし、CS使用を相互作用的視点からとらえた場合、従来の「非母語話者の持っているリソースとコミュニカティブ・ゴールの間の落差を補うストラテジー」という解釈にとどまらず、学習者が相手のリソースを上手く利用してコミュニケーションを進めていける可能性をも視野に入れることができる。今回の発表では、イギリスに滞在する日本人留学生の長期データに基づいて、インタラクションの視点から、新しいCS分類の枠組を提案するものである。
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