東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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テクスト文化論基礎 (文学研究の基礎を学ぶ)

  • 科目コード: 08C1602
  • 開講学期: A1A2
  • 曜限: 未定 To Be Arranged 
  • 教室: 未定
  • 単位数: 2
  • 担当教員: 小林 宜子

授業の目標・概要

現代イギリス小説と中世のイングランドで書かれた韻文文学との間を往還しつつ、テクスト分析の様々なアプローチを学び、文学批評理論への理解を深める。

授業のキーワード

  • romance
  • memory
  • adaptation
  • fantasy
  • epic

授業計画

今学期に扱うのは以下の三作品である。1) Kazuo Ishiguro, "The Buried Giant" (2015); 2) "Beowulf: A New Verse Translation" by Seamus Heaney ; 3) "Sir Gawain and the Green Knight," translated by J. R. R. Tolkien. 学期の前半(第1週から第9週まで)は、カズオ
・イシグロの『忘れられた巨人』、およびそれとの類似性が指摘されている中世の2作品の現代英語訳、およびこれら三作品の邦訳を読みつつ、以下のテーマについて考察する。あわせて関連する批評理論への理解を深める。 ① 語り、時間、空間 ② 生と死 ③ 記憶と忘却 ④ 復讐と和解 ⑤ 叙事詩
・ロマンス
・ファンタジー ⑥ 作品の死後の生 ⑦ アダプテーション ⑧ 多文化共生 学期の後半(第10週以降)は、受講者が各々作品とテーマを選んで学期末レポートの作成に取り組む。授業中に草稿をたがいに批評し合いながら、学術論文としての体裁を整え、最終稿を仕上げていく。

授業の方法

ディスカッションと発表を中心にした演習形式。

成績評価方法

授業態度と発表の内容、および学期末レポートの成績を総合して評価する。

教科書

授業中に指示する。

参考書

授業中に指示する。

履修上の注意

授業の初回までに『忘れられた巨人』を各自購入し、読み始めていることが望ましい。