東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
3種の文字体系を併用するという特異な様式を有する日本語表記の中で、第三の文字である片仮名に光を当て、特に中世以降を中心に、その機能と変遷について論ずる。 片仮名そのものについて深く考えるとともに、片仮名の歴史を通じて、日本語文字・表記の前近代と近代の間の変化についても理解を深めたい。
主として、漢字片仮名交じり文が盛んに用いられるようになった院政
・鎌倉時代から、現代表記に見られるように、漢字平仮名交じり文の中において外来語
・オノマトペ等を表記する文字という機能を片仮名が獲得するに至るまでの過程を、通時的に分析する。
片仮名の歴史を講ずるに当たって、各時代の特徴的な片仮名資料をできる限り多く読解していく。
講義形式によるが、原典資料の読解作業を伴う。
学期末レポートによる。
適宜授業の中で紹介する。
適宜授業の中で紹介する。
特になし。