東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
実際の物理的環境の中で起きる相互行為(ひととひとのやりとり)は言語的・非言語的資源を駆使して行われるものであり、その実態を理解するには近年発展している会話分析、特にマルチモーダル分析も組み込んだ相互行為分析が有用である。本講義では『基礎からわかる会話コミュニケーションの分析法』(高梨克也著・2016年)を用い、会話分析・マルチモーダル相互行為分析の基礎となる概念を学ぶとともに、実際のデータ分析練習を通じてビデオデータの分析力を習得することを目指す。
指定する教科書の構成に従い、主に以下の内容を学ぶ。
・順番交替
・連鎖組織
・共通基盤
・マルチモダリティ
・参与構造
・成員カテゴリー
講義やデータ分析実習のほか、学生による発表も行う可能性がある。
出席を前提とし、ミニレポート・課題への取り組み・発表等を合わせて評価する。
講義やデータ分析実習のほか、学生による発表も行う可能性がある。
高木智世
・細田由利
・森田笑
会話分析の基礎
ひつじ書房
予備知識は必要としないが、指定する教科書や参考書をよく読み、データ分析に積極的に取り組むことが必要です。自分でデータを収録する課題も出す予定です。