東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
最初に、フランス語の作詩法(versification)のもっとも基礎になる部分を学習したのち、実際にヴァレリーの詩を何篇か読みながら、その知識を深めていくことをめざす。
ヴァレリーは、実際には無関係であるはずの言葉の音と意味とのあいだにあたかも密接な連関があるかのような錯覚を与えることを詩の機能であるとみなした。この意図が詩篇のどのような部分に現れているかを検討したい。
講義と演習とを組み合わせておこなう。受講者はあらかじめ次回に扱う詩篇を読み、自分なりに分析した上で出席することが求められる。
授業時の発表(50パーセント)と学期末のレポート(50パーセント)
Jean Mazaleyrat, Éléments de métrique française, Armand Colin, 2004.
Michèle Aquien, La versification appliquée aux textes, 3e édtion, 2010.
フランス語の初級文法の学習を終えていること。