東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
マルチニック出身の精神科医であり、アルジェリア独立戦争で指導的役割を果たしたことで知られるファノンの最初の著作 Peau noire, masques blancs (1952)から、いくつかの章を抜粋して、フランス語原文で読む。ファノンは現在では、ポストコロニアリズム(ポストコロニアル批評)の先駆者の一人としてしばしば引用、言及されるが、その理由も考え合わせながら読み進めたい。
輪読形式で受講者の発表を基本として進めるが、必要に応じて(とくに精神分析関係の概念、エメ・セゼールやサルトルの著作との関係を中心に)解説を加える。
授業中の発表(50パーセント)と学期末レポート(50パーセント)
Frantz Fanon, Peau noire, masques blancs, Points essais, 2015. (ISBN-10: 2757841688)