東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1

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テクスト受容論I(ラ-ヴァターの『観相学』を読む ゲーテ時代の文化・科学の一例として)

  • 科目コード(修士): 31M200-0971S
  • 科目コード(博士): 31D200-0971S
  • 開講学期: S1, S2
  • 曜限: 木(Thu)3 [13:00-14:45]
  • 教室: 10号館 10-204
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 石原 あえか

授業の目標・概要

ドイツ詩人ゲーテは、25歳の夏、ふたりの友人と船旅をした。ひとりは壮年の教育学者バセドウ、もうひとりは33歳の神学者で後に『骨相学Physiognomie』を提唱したラ-ヴァター(1741-1801)。珍道中になるのは必至の組み合わせである。今回は、この不思議な旅を起点に、ゲーテ時代のキーワードのひとつとされながら、なかなか原文で読む機会の少ないラ-ヴァターの『観相学』とその影響について考えたい。ドイツ語読解力の向上とともに、1800年前後のドイツ文学作品を理解するうえで必須の文化知識の獲得を目標とする。

授業のキーワード

  • ドイツ文学
  • ゲーテ
  • ラ-ヴァター
  • 観相学
  • ドイツ文化史

授業計画

まず、ゲーテとラ-ヴァターの関係について簡単な導入をした後、Lavaterの『観相学 Physiognomik』の抜粋テクストを原文で読み進める。ドイツ語文献講読演習を兼ねて、テクストを読みながら、適宜文学史的解説を加えていく。またこの著作がなぜ一世を風靡したのか、なども参加者との討論を通して、一緒に考えたい。

授業の方法

演習形式で行う。共通のドイツ語テクストを履修者全員が読解・分析・議論する。
テクストはプリント配布する予定。

成績評価方法

授業への積極性および学期末にはレポートもしくは論述式の筆記試験を課す予定。詳細は授業内で説明する。

教科書

Lavater, J. C.:”Von der Physiognomik und hundert physiognomische Regeln”
Hrsg. u. mit e. Nachw. von Karl Riha u. Carsten Zelle. Hrsg. u. mit e. Nachw. von Karl Riha u. Carsten Zelle. Frankfurt am Main [u.a.] : Insel-Verl., 1991
ほか(*プリントで対応します)

参考書

授業中に適宜紹介する。

履修上の注意

ドイツ語原書テクストを徹底して読むので、履修者はドイツ語中級以上の能力を持つ者に限る。毎回、相当量の原文を読み込む予習が必要になるので、それを了解した上での履修が前提条件。履修希望者は初回授業に必ず出席すること。