東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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文法解析I(「語」の文法を考える)

  • 科目コード(修士): 31M200-0030S
  • 科目コード(博士): 31D200-0030S
  • 開講学期: S1, S2
  • 曜限: 水(Wed)2 [10:25-12:10]
  • 教室: 18号館 18号館メディアラボ2
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 伊藤 たかね

授業の目標・概要

「語」は,文の基礎的な構成要素であり,レキシコンに記憶されるひとまとまりの要素として句には見られない語彙性を示す。一方で,複数の形態素から成る語には内部構造があり,句に似た規則性を示す側面もある。この二つの相反する性質がせめぎあうところに,「語」の文法の面白さがある。この授業では,「語」の成り立ちと振る舞いにかかわる具体的な言語現象をとりあげて,「語」の文法を考えていく。

授業のキーワード

  • レキシコン
  • 形態論
  • 語形成
  • 語彙意味論

授業計画

1.導入:規則性・生産性と語彙性
2.項構造と語形成
3.語彙概念構造と語形成
4.名詞化
5.動詞形成
6.接頭辞付加
7.複合(1)
8.複合(2)
9.項構造の受け継ぎ
10. 転換
11. 使役動詞
12. 屈折
13. まとめ

授業の方法

講義と演習をとりまぜて行う。
演習部分では,グループで言語データの分析を行い,その結果を発表してもらう

成績評価方法

毎回提出する課題と,期末の小論文によって総合的に評価する

教科書

指定しない

参考書

伊藤たかね・杉岡洋子(2002)『語の仕組みと語形成』研究社
その他,授業中に指示する

履修上の注意