東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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言語文化論特殊研究(31)(韓国朝鮮文学講読入門)

  • 科目コード: 08C161931
  • 開講学期: A1, A2
  • 曜限: 木(Thu)5 [16:50-18:35]
  • 教室: 5号館 518教室
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 崔 泰源

授業の目標・概要

韓国朝鮮文学の研究を行うために必要な韓国朝鮮語の読解力を養うことを目標とする。本授業では、韓国文学史の中で最も優れた短編作家として評価される李泰俊(イ・テジュン)の短編小説を読む。韓国朝鮮語で書かれた文学作品を原文で読むだけでなく、植民地近代の美的表象や植民地文学の翻訳という問題についても、一緒に考えてみたい。

授業のキーワード

  • 韓国朝鮮語
  • 朝鮮文学
  • 近代小説
  • 李泰俊
  • 植民地近代
  • 植民地文学
  • 翻訳

授業計画

本授業では「春」(1932)、「月夜」(1933)、「故郷」(1933)、「桜は植えたが」(1933)、「烏」(1936)、 「福徳房」(1937)、「夜道」(1940)などを扱い、前半は原文と日本語訳版を比較しながら、後半は自ら訳しながらテキストを精読する。

授業の方法

演習形式で行う。取り上げるテキストそれぞれについて報告者を決め、報告者は授業で注釈・比較の結果・疑問点などを発表する。ある特定部分の翻訳を受講者各自に提出してもらい、お互いの翻訳を比較しながら批評し合うことも考えている。発表をもとに全員で議論する。

成績評価方法

授業での発表とレポートによって評価する。

教科書

プリントを配布する。

参考書

『文章』(文章社、1939-1941)、『이태준전집(李泰俊全集)』(깊은샘、1988)、『福徳房 : 李泰俊短篇』(モダン日本社、 1941.8)、『福徳房』(東方社、1955)

履修上の注意