東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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言語文化横断論(18世紀の植物学とジェンダー
シービンガーの『植物と帝国』を読む)

  • 科目コード: 08C1605
  • 開講学期: S1, S2
  • 曜限: 火(Tue)5 [16:50-18:35]
  • 教室: 8号館 8-209
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 石原 あえか

授業の目標・概要

18世紀のヨーロッパ文学・文化を理解するには博物学の知識が必要である。知的好奇心いっぱいの博物学者たちは、新大陸の珍しい植物や薬草を収集し、標本化してヨーロッパに持ち帰り、紹介した。丁寧な科学史的検証・分析手法で定評のあるシービンガーの「知の帝国主義化」、特に植物学におけるジェンダーを扱った著作を読む。クリティカル・リーディングを通じて、18世紀ヨーロッパ文化への理解を深めるとともに、研究対象へのアプローチや論文構成方法などもあわせて学ぶ。

授業のキーワード

  • 植民地科学
  • アグノトロジー
  • 植物学
  • プランツハンター
  • メーリアン
  • アレクサンダー・フォン・フンボルト
  • リンネ
  • ビュフォンなど

授業計画

シービンガーの『植物と帝国』を精読し、各章のテーマについて議論・検討を行う。同時にレジュメやプロトコルの作り方なども学ぶ。その後、受講者各自がこの著作内容からテーマを選び、発表・討論を行っていく予定。

授業の方法

基本的に演習形式をとる。あらかじめ担当者・発表者を決めておき、その発表をもとに受講者全員で検討・議論を行う。

成績評価方法

授業への積極性(発表等含む)および学期末筆記試験もしくはレポート。詳細は授業内で説明する。

教科書

ロンダ・シービンガー著、小川眞里子・弓削尚子訳『植物と帝国 抹殺された中絶薬とジェンダー』(工作舎)2007.

参考書

必要な参考文献は、授業中に適宜紹介する。

履修上の注意

履修希望者は初回授業に必ず出席すること。