東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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言語態研究演習(書物の過去・現在・未来)

  • 科目コード: 08C1603
  • 開講学期: A1, A2
  • 曜限: 火(Tue)2 [10:25-12:10]
  • 教室: 8号館 8-418
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 小林 宜子

授業の目標・概要

書物史の分野で重要な貢献を果たした学術論文を複数読みながら、手書き写本の時代以来、書物がヨーロッパの社会や人々の生活の中で演じてきた役割を概観しつつ、書物の今後のあり方について考察する。

授業のキーワード


授業計画

David Finkelstein and Alistair McCleery による"An Introduction to Book History" (2005) および "The Book History Reader" (2nd ed., 2006)の中から8章を選び、各章に1~2週ずつ費やしながら、以下の問題について考察する。
1)印刷本の登場はヨーロッパの社会や文化にどのような変化をもたらしたのか。
2)印刷本誕生以降の時代に、写本文化はどのような形で存続したのか。
3)書物の歴史を通じて「作者」の概念はどのように定義されてきたのか。
4)読書という行為は時代とともにどのように変化したのか。
5)現代の新たなテクノロジーは書物のあり方を今後どう変容させていくのか。

授業の方法

あらかじめ決められた担当者による口頭発表(訳読・要約・各々の論文で扱われたテーマに関する意見の発表)を中心に授業を進め、教員が適宜解説を加える。発表担当者との質疑応答やディスカッションも行なう予定。発表の内容は翌週にレポートの形で提出してもらう。

成績評価方法

授業時間内の口頭発表、授業への参加の度合い、レポート、および期末試験の成績を基に総合的に評価する。

教科書

プリントを配布する。

参考書

学期中に指示する。

履修上の注意