言語学の一分野としての日本語学の基礎を学ぶ。特に、現代日本語の文法(統語・意味・語用論上の問題を含む)を扱う。主な先行研究・理論の理解と 受講者自らの観察・分析・考察との 両面を交えながら、無意識のうちに使っている日本語(その言語知識・言語使用を)を分析する力を養うことを目的とする。
日本語の類型論的特徴(語順、言語表現化パターン、等);語彙・形態論(単語と語構成、派生語と接辞、複合語、活用、等); 品詞論; 格と項構造(格成分と余剰成分、格助詞の意味、項構造と構文、等);ヴォイス(受け身、使役、等);授受動詞(受益)構文;テンス・アスペクト;モダリティ;複文(複文構造の類型、従属の度合い、副詞節の意味、等)を扱う。
毎回の授業の詳細(内容、予習読解、予習・復習演習、等)は授業の初めに配布する授業計画スケジュールで示す。
授業での解説や議論や言語分析のための演習問題を通して、現代日本語の構文と語彙の形式・意味・機能・用法・語用上の特色などを考察する。上記「授業計画」において例示した各々の現象・トピックにおいて、主な理論・先行研究の理解と 受講者自らの観察・分析・考察との 両面を交えながら、無意識に使っている日本語の様々な現象への洞察を深める。日本語学で何が問題になるのか・何が面白いかを理解するために、具体的な現象を吟味しつつ、日本語の非母語話者が日本語を習得する際何が必要かを考察し、日本語の(母語話者)の言語知識・言語使用の不思議への分析眼を養う。毎授業シラバス・スケジュールにおいて明示する教科書の指定箇所(及び先行研究)文献の読解を予習として前提とする。
日常点重視。下記活動を総合的に評価する:
(1) 授業への出席と積極的参加
(2) 予習:文献読解・演習
(3) 宿題:演習 (提出期限厳守)
(4) 期末試験
日常点重視。下記活動を総合的に評価する:
(1) 授業への出席と積極的参加
(2) 予習:文献読解・演習
(3) 宿題:演習 (提出期限厳守)
(4) 期末試験
Kuno, S. (1973) The Structure of the Japanese Language. Cambridge: MIT Press
Tsujimura, N. (1996) An Introduction to Japanese Linguistics. Blackwell Publishers.
他は授業において指示する。
授業開始時初回授業にて、毎授業シラバス・スケジュールを示し授業の進め方等を説明するので、履修予定の方は必ず第一回授業に出席すること。