東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1

TEL: 03-5454-6376

FAX: 03-5454-4329

言語と認知Ⅱ[学際言語科学コース](認知言語学:応用と発展)

  • 科目コード: 08C1521
  • 開講学期: S1, S2
  • 曜限: 火(Tue)3 [13:00-14:45]
  • 教室: 8号館 8-208
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 大堀 壽夫

授業の目標・概要

この講義では、認知言語学の基礎概念を解説するとともに、それらが日常の言語活動のさまざまな面においてどのように関わるかを、多くの具体例を取り上げながら考えたい。具体的には比喩表現、辞書記述、文学の言語、文化と言語等をテーマとする。言語「科学」の一端ではあるが、計算機上の実装、および脳科学や実験心理学的な方法論は視野に入れず、紙と鉛筆と直観(と、時々コーパス)という「人文学的」方法論の実践の場とする。

授業のキーワード

  • 言語科学
  • 認知言語学
  • 意味論
  • テクスト分析

授業計画

第1回 導入
第2回 認知的メタファー論 (i)
第3回 認知的メタファー論 (ii)
第4回 認知的メタファー論 (iii)
第5回 感情の普遍性と個別性 (i)
第6回 感情の普遍性と個別性 (ii)
第7回 言語の詩的機能 (i)
第8回 言語の詩的機能 (ii)
第9回 言語の詩的機能 (iii)
第10回 コーパスと語義記述 (i)
第11回 コーパスと語義記述 (ii)
第12回 コーパスと語義記述 (iii)
第13回 レビュー

授業の方法

講義中心に行うが、データ分析の演習も適宜行う。

成績評価方法

定期試験(約60-70%)、およびクラスでのアクティビティ(約30-40%)で総合評価する。

教科書

なし。必要に応じてプリント使用。

参考書

認知言語学の考え方を対話形式で説いた本として、西村義樹・野矢茂樹『言語学の教室--哲学者と学ぶ認知言語学』(2013、中公新書)、中級以上の概説書としては、森雄一・高橋英光『認知言語学--基礎から最前線へ』(2013、くろしお出版)、松本曜(編)『認知意味論』(2003、研究社)、J.R. テイラー『認知言語学のための14章』(改訂版2008、紀伊国屋出版)、大堀壽夫『認知言語学』(2002、東京大学出版会)、用語解説として辻幸夫(編)『新編・認知言語学キーワード事典』(2013、研究社)がある。その他、各論に入ってからは授業中に適宜紹介する予定。

履修上の注意