東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
中国語文法研究の中で、とくに日中対照言語学に関連する文献を通読しながら、中国語の文法的特徴について日本語や英語と比較対照しつつ、そこに見られる問題点を指摘し、その分析と考察に当たる。また、授業を通して、中国語文法研究ならびに言語の対照研究に関する基礎的な知識の習得を目指す。
選定した文献をテキストとし、それを読み進めながら適宜解説と討議を行なう。受講者は輪番でテキストの講読を担当し、その都度問題点や疑問点を指摘し、全員で討論するかたちでその分析と考察にあたる。文献で取り上げている研究テーマに関する知識だけではなく、文法研究・対照言語学に関する基礎的な知識も習得すべく、関連する諸概念や術語についても適宜解説を行なう。
演習形式と講義形式の併用による。
平常点と期末レポートの成績に基づいて評価する。
プリントを配布する。
木村英樹『中国語はじめの一歩』(ちくま新書)
朱徳煕著、杉村博文・木村英樹訳『文法講義』(白帝社)
上記以外の参考文献については授業中に適宜紹介・指示をする。
この授業は基本的に学部3・4年生(場合によっては修士1年生)向けのものであり、中国語ならびに言語の研究に関心のある人の受講を歓迎する。中国語で書かれた文献をテキストに用いるので、前期課程における中国語の履修者およびそれと同程度以上の中国語能力を有することを受講の条件とする。