東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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言語の変異・変化Ⅰ(社会言語学)

  • 科目コード: 08C1509
  • 開講学期: S1, S2
  • 曜限: 水(Wed)5 [16:50-18:35]
  • 教室: その他(学外等) シラバス参照
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 松本 和子

授業の目標・概要

本演習では、主に共時的な視点から言語の変異と変化への理解を深めていく。具体的には、社会言語学で用いられる「apparent-time(見かけ上の時間)分析」「real-time(経年)分析」、社会的ネットワーク分析、実践共同体分析などの分析手法、および実際に現地調査で必要となる調査手法を紹介・議論しながら考察を加えていく予定である。さらに、こうした手法を用いた代表的な論文・文献を輪読し、さらに理解の助けとしたい。

授業のキーワード

  • 変異理論を用いた社会言語学
  • 見かけ上の時間調査
  • 経年調査
  • 社会的ネットワーク
  • 実践共同体
  • 方言変容
  • 言語シフト

授業計画

 

授業の方法

本演習は、講義と学生主体の輪読・議論を組み合わせる形式とする。輪読に関しては、予めディスカッションリーダーを決め、担当箇所を準備してもらう。発表では、内容を把握したうえで要約し、かつ批判的に意見を述べることが期待される。ハンドアウトも作成・配布してもらう。聞き手の学生も、必ず文献を読み、質問を準備し、議論への活発な参加が期待されている。

成績評価方法

授業・議論への参加、発表(ハンドアウトを含む)、課題、試験を総合的に評価。

教科書

特定の教科書は用いず、随時資料などを配布する。

参考書

授業の中で随時紹介していく。

履修上の注意

用いる文献は主に英書であるが、対象地域はアジアやヨーロッパなど世界各地に存在する多言語社会、多方言社会に及ぶものであり、英語圏に限定されない。