東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
植民地期朝鮮における民族運動のイメージは、朝鮮統治との関係において、対立的、没交渉的なものとして形成されてきたきらいがある。歴史学その他における近年の研究は、統治権力や日本人との関係をもう少し多面的にとらえることを要求する。しかし、この主題は、一方で、民族運動を規制する側に立つ統治権力のイメージを捉えなおすことも同時に要求する。統治者側・被統治者側の相互の視点を複眼的に観察できる政策史・運動史・文化史叙述が少ないなか、統治権力と民族運動の関係性に焦点を当て、研究論著や史料を読み、その多面的な様相を確認することが、この授業の目的である。
1.イントロダクション
2~14.文献講読、討論
15.まとめ
文献講読・発表と討論による演習形式
平常点(授業への参加度による)
授業中に指定する。
授業中に案内する。
講読文献の決定や講読分担については、初回の授業で決定するので、履修ないしは聴講希望者は初回の授業に必ず参加すること。
なお、言語情報科学専攻(総合文化研究科)、韓国朝鮮文化研究専攻(人文社会系研究科)以外の専攻の学生は、履修・聴講の別なく、初回の授業日以前までに必ずメールで三ツ井宛て(ctmitsui@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp)問い合わせること。問い合わせの内容には、所属専攻、研究関心について必ず記載すること。