東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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テクスト受容論II(20世紀フランス「ヌーヴェル・レトリック」論争をめぐって(1))

  • 科目コード(修士): 31M200-0980A
  • 科目コード(博士): 31D200-0980A
  • 開講学期: A1, A2
  • 曜限: 金(Fri)3 [13:00-14:45]
  • 教室: 8号館 8-205
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 郷原 佳以

授業の目標・概要

1970年にロラン・バルトは「旧修辞学」を発表した。これは伝統的な「修辞学」が19世紀に衰退したことを前提として、その歴史を総括するものである。軌を一にして、長らく顧みられなかった「修辞学」を見直そうとする気運が高まった。とはいえ、その「見直し」の意味は論者によって大きく異なり、そこには各々の言語観が表れており、いくつもの論争も起こった。この「ヌーヴェル・レトリック」をめぐる動きに関わった論客には、ヤコブソン、バルト、ジュネット、トドロフ、リクール、ミシェル・ドゥギー、グループμ、デリダ、等々がいる。本講義では、「ヌーヴェル・レトリック」に至るまでの歴史を概観したうえで、この論争に関わるテクストをいくつか読む。

授業のキーワード

  • ヌーヴェル・レトリック
  • ロラン・バルト
  • ジェラール・ジュネット
  • ミシェル・ドゥギー

授業計画

(1)バルト「旧修辞学」を読みながらレトリック衰退の帰趨を概観する。
(2)20世紀の「ヌーヴェル・レトリック」について概観する。
(3)「ヌーヴェル・レトリック」に関わるテクストを読む。

授業の方法

上記(1)は講義および演習形式、(2)は講義形式、(3)は担当者をあてておき、担当者は訳文および関連事項の解説を用意し、授業で検討する形式。

成績評価方法

授業での報告と期末レポートで評価する。

教科書

コピー資料を使用する。

参考書

 

履修上の注意

フランス語が読めること。