東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1

TEL: 03-5454-6376

FAX: 03-5454-4329

テクスト受容論I(ゲーテとワイン 詩人の生涯と作品モティーフ)

  • 科目コード(修士): 31M200-0971S
  • 科目コード(博士): 31D200-0971S
  • 開講学期: S1, S2
  • 曜限: 月(Mon)3 [13:00-14:45]
  • 教室: 8号館 8-205
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 石原 あえか

授業の目標・概要

ドイツ文学でワインと言えばロマン派の詩人ヘルダーリンを真っ先に連想するかもしれませんが、ドイツ古典主義文学を代表する詩人ゲーテもまた屈指のワイン愛飲家でした。2014年に出版されたばかりのインゼル版の入門的書籍を読み進めながら、ゲーテの生涯と彼の作品に頻繁に登場するワインのモティーフを検討していきます。

授業のキーワード

  • ドイツ文学
  • ゲーテ
  • (文学モティーフとしての)ワイン

授業計画

まずテクスト後半収録のゲーテとワインの関わり(Goethes Wein-Biographie)についての文章を読み、彼の生涯との関連性を把握したうえで、前半に収録されているさまざまな成立年代の詩を鑑賞していく。具体的には戯曲『ファウスト』から「ツーレの王」、『西東詩集』などを扱う。時間が許せば、ヘルダーリンの詩作品との比較も行いたい。

授業の方法

演習形式で行う。共通のドイツ語テクストを履修者全員が読解・分析・議論する。

成績評価方法

授業への積極性および学期末にはレポートを課す予定。詳細は授業内で説明する。

教科書

"Will keiner trinken? keiner lachen" Goethe und der Wein. Hrsg. v. Heiner Boehncke und Joachim Seng. Berlin (Insel-Buecherei Nr.1400) 2014.

参考書

授業中に適宜紹介する。

履修上の注意

ドイツ語原書テクストを徹底して読むので、履修者はドイツ語中級以上の能力を持つ者に限る。毎回、相当量の原文を読み込む予習が必要になるので、それを了解した上での履修が前提条件。履修希望者は初回授業に必ず出席すること。