東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
言語態基礎論として何度かとりあげた「精神分析批評」の方法論的意義を、いくつかの実践例とともに再度考察する。目標となるのは、テクストと無意識との相関関係に焦点化した精神分析批評を、トラウマや性的欲望を中心とする狭義の無意識のみならず、歴史や政治を含み込むような広義の無意識のレベルで考察し、分析する方法として、実例をもとに捉え直すことである。(同名科目のS1,S2学期の内容を継続する)
精神分析批評の歴史を駆け足で概観した後、授業の目標で記したように、対象を政治的、歴史的「無意識」の読み取りに広げた著作(フレドリック・ジェイムソン、アルチュセール、カール・シュミットなど)を順にとりあげて検討する。(同名科目のS1,S2学期の内容を継続する)
講義と受講者による発表とを組み合わせて行う。
発表、討論など授業への参加と期末レポートとを合わせて評価する。