東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
ユイスマンスは『さかしま』(1884年)によって名高いが、その全貌はいまだよく知られていない。本講義では、曲折に満ちた彼の文学的行路の出発点を概観し、自然主義作家としての特徴と、そこにうかがえる近代生活への根源的な批判を分析する。
ユイスマンスについてのイントロダクションののち、初期作品を代表する『背嚢を背に』および『流れのままに』を精読する。
いわゆる訳読方式による。
平常点およびレポート
Huysmans, Nouvelles : Sac au dos, A vau-l'eau, Un dilemme, La Retraite de Monsieur Bougran, Flammarion, "GF"
特になし