東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
ガブリエル・タルドの『世論と群衆』(1901)とベネディクト・アンダーソンの『想像の共同体』(1983 )をつなぐ形で、メディアが果たす役割を中心においた共同体論、国民国家論の系譜を概観する。そのさい、メディア論のいくつかの古典(マーシャル・マクルーハンやウォルター・J. オングの仕事の内容)についても触れたい。
はじめにタルドの社会学の特徴と時代的背景について触れたあと、『世論と群衆』の抄読から始める。ついでアンダーソンの『想像の共同体』をそれとの比較において読む。
講義を基本とするが、受講者に著作の内容の要約やコメントを求めることがある。
授業中の発表、議論への参加と期末レポートによって評価する。