東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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言語理論Ⅲ(音韻論入門)

  • 科目コード:08C1531
  • 開講学期: 冬
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 田中 伸一

授業の目標・概要

 この授業では,人間の発する「音声」の分布や変化の法則を扱う分野(音韻論)の接近法を学ぶことを通して,現代言語学の目標や考え方や方法論などを理解することを主眼とする。題材は日本語や英語に観察される身近な音声現象を扱うが,適宜他言語の現象も紹介するつもりである。
 具体的には,下記教科書を用いつつ,1)日本語や英語を中心とした自然言語の音韻体系・音韻現象を観察しながら,そこに含まれる規則性や法則性を見い出せるようになること,2)見い出した規則性や法則性が,音韻論における理論によってどのように説明されるかについての基本的な知識や考え方を身につけること,3)日本語や英語のデータを主体的に観察・検討することにより,分析の問題点や改善法など応用的な諸問題を追及できること,などを目標とする。

授業のキーワード

  • 音韻論
  • 音韻論の考え方
  • 音韻論の方法論
  • 分節音に関する現象
  • 音節・モーラに関する現象
  • アクセントに関する現象

授業計画

1〜4日目:1・2章
5〜7日目:3章
8〜10日目:4章
11〜最終日:5章その他

授業の方法

 授業の進め方は講義形式を採用し,指定教科書を叩き台としてトピックごとに内容確認をしながら、随時ハンドアウトにより考察を深めていく。 あらかじめ教科書を読んできていることを前提に話を進めるので,授業時には必ず指定範囲を読んでおくこと。
 なお,この授業は4つの言語学入門講義の1つであり,言語学分野で修士論文を書く場合には必修科目(1年次に履修)となっているが,言語学以外を専門とする学生で音韻論の基礎を身につけておきたいという学生の履修も歓迎する。ただし,言語理論 III との重複履修はできないので,内部進学生は注意すること。

成績評価方法

 評価は出席数・授業中の適切な発言・最終日に行う(一夜漬けの効かない)試験によって行うので,それ相当の積極的な姿勢が望まれる。

教科書

田中伸一 (2009)『日常言語に潜む音法則の世界』(開拓社)