東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
この授業では,現代日本語の音声・音韻に関する受講者の論文紹介を通して,その母音・子音体系,セグメントやプロソディに関わるさまざまな音韻規則はもちろん,歴史変化,バリエーション,生理的・物理的性質,理論分析の仕方,研究動向などの諸相を俯瞰する。
テキストは朝倉日本語講座第3巻『音声・音韻』を使用し,日本語の音声・音韻の基本的特徴を理解しつつ,分析のための基本的な考え方や方法論を身につけることを目的とする。
テキストは15章からなり,テキストの最初から順番に,週1回につき1章を受講者が論文紹介することにより,進めていく。
受講者はあらかじめハンドアウトを作成し,人数分のコピーを用意しつつ,原則として発表50分,質疑応答30分,予備時間10分の配分で進めることとする。
評価は,出席や発言など授業への積極性20%,演習30%,最終課題論文50%として総合的に行なう。
上野善道(編)(2003)『朝倉日本語講座第3巻:音声・音韻』(朝倉書店)
授業にて指示する。