東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
紀元前三世紀から二〇世紀にかけての朝鮮半島を中心とした地域での言語接触を、中語化、対抗中国化、再中国化、脱中国化の観点から概観する。大文明圏周辺地域におけるcosmopolitan languageとvernacularisatioについて考察する。
①漢語、漢字、漢人の成立と拡散、②漢語朝鮮方言使用地域としての朝鮮、③楽浪帯方郡消滅と漢人の土着化、④高句麗における対抗中国化、⑤新羅、倭における対抗中国化、⑥新羅、高麗における自言語漢字表記、⑦朝鮮半島の訓読、⑧パックス・モンゴリカの中の朝鮮とアルファベットの創出、⑧朝鮮時代の再中国化、⑨「実学」者たちの中国志向、⑩近代における「国文」、⑪二〇世紀中盤以降の脱中国化、⑫普遍言語と俗語、⑬The ubiquity of the gloss?、⑭「訓読」再照明、⑮まとめ
配布された論考を読み、討論を行う。
授業への参加とレポートによる。
プリントを配布する。
『東アジア海域に漕ぎだす』第6巻、東京大学出版会
授業・討論への参加を重視する。