東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1

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表現としての日本語I(上代日本文学における帝国的想像)

  • 科目コード(修士): 31M200-0950W
  • 科目コード(博士): 31D200-0950W
  • 開講学期: 冬
  • 曜限: 木(Thu)2
  • 教室: 14号館 603B室
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 品田 悦一

授業の目標・概要

 『日本書紀』と『万葉集』を中心に、上代日本の諸テキストに描き出された世界像や歴史観について、その内実を掘り下げる。国民の古典としての近代的位置づけを克服して、古代東アジア世界の辺境に成立した書として位置づけ直すことはもちろんだが、同時に、切ないほど誇らしげなその記述内容を、不毛な曼荼羅の抽出で代替することなく、リアルに、具体的に、当時の人々の感性に肉薄する意気込みで精読する。

授業のキーワード

  •  日本書紀
  • 創世神話
  • 歴史
  • 天皇制
  • 享受史

授業計画

1、参考文献(1)(2)を分担講読。 
2、1をふまえつつ、各自が問題を設定して分担発表し、討議する。
3、総括。

授業の方法

受講生の顔ぶれによって最適の方法を決定する。

成績評価方法

レポート、発表の出来映え、および討議での発言を評価対象とする。

教科書

小島憲之他『日本書紀』1・2・3(日本古典文学全集)小学館。
佐竹昭広他『万葉集本文篇』塙書房

参考書

(1)神野志隆光『変奏される日本書紀』東京大学出版会。
(2)伊藤博文『憲法義解』岩波文庫。
 他はコピーを配布する。