この授業は18世紀後半のイギリス文学および文化にとって鍵となる枠組みを構成する感受性(sensibility)について、重要研究書の抜粋を読みながら考察します。
感受性は18世紀後半の文学において重要なテーマとして台頭し、サミュエル・リチャードソンやローレンス・スターンの小説、アン・ラドクリフのゴシック小説、またコリンズやグレイ、クーパーらの詩作品を生み出し、やがて登場するロマン主義文学の下地を構成していくことにもなります。
しかし、感受性文学は言語文化の領域で感受性が発露したものでしかなく、感受性そのものの評価と探究は、18世紀後半の歴史的・社会的背景にあり、同時に哲学的考察の対象でもあり、経済的な意味をも担っていたものです。さらにはもともと男性の美徳として評価されたものが、やがて女性の美徳と認識されることで、女性作家の登場を促す一方で、か弱い女性をステレオタイプ化していくベクトルを持つことになりました。
この授業ではそうした感受性にまつわる問題を、代表的作品の抜粋とともに、歴史的背景、イギリス道徳思想、ジェンダー、政治的意義といった切り口から考察していきます。
毎回の授業では15~20ページほどの英語文献を読んでいきます。感受性に関する基本的かつ重要な文献からの抜粋です。担当者1名によって口頭発表を行っていただき、それをもとにして出席者全員で議論をしてきます。教員からも適宜質問に加えて、補助資料と捕捉説明を提供していきます。
全体の流れとしては、Janet ToddのSensibility: An Introductionを中心にしながら、以後の感受性文学・文化に関する最新の研究や関連する重要な文学作品を補足しながら、感受性に内在する文学、思想、文化、ジェンダーなどのさまざまな問題を考えていきたいと思います。
学期全体の授業の構成、進め方、また取り扱う文献の詳細については、最初の授業の時に提示します。
毎回の授業では15~20ページほどの英語文献を読んでいきます。感受性に関する基本的な文献からの抜粋です。担当者1名によって口頭発表を行っていただき、それをもとにして出席者全員で議論をしてきます。
教員からは適宜補足資料や説明を提供されますので、自分なりに考察を深めていただきたいと思います。また、参考資料を毎回提示しますので、各自興味のある問題については自分でさらに調査と考察を進め、学期途中で課されるレポートのテーマとして論じていただければと思います。
全体の流れとしては、Janet ToddのSensibility: An Introductionを中心にしながら、以後の感受性文学・文化に関する最新の研究や関連する重要な文学作品を補足しながら、感受性に内在する文学、思想、文化、ジェンダーなどのさまざまな問題を考えていきたいと思います。
学期全体の授業の構成、進め方、また取り扱う文献の詳細については、最初の授業の時に提示します。
出席態度60%、レポート40%
独自の資料を作成のうえ、コピーを渡します。
最初の授業の際に指示します。
とくになし。