東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
フランス新批評の古典(撞着語法?)を読み直し、その現在における可能性を再考するという狙いのもとで、一昨年度と昨年度はジュネットとリシャールを取り上げたが、今年度はロラン・バルトに焦点をあてる。バルトの批評的営為は多岐にわたり、また時期的な変遷も大きいが、まずバルトの批評家としての出発点を示す著作『エクリチュールの零度』(1953)を検討することから始める。
バルトの著作の概略を一瞥した後、『零度のエクリチュール』の精読を受講者の輪番による発表を通じて行う。受講者は必ず第一回目の授業に出席すること。
講義と演習を組み合わせながら進める。
授業中の発表と期末レポート