東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
授業では,韓国朝鮮語と日本語の異同について,これまでになされた日韓対照研究の成果を紹介しながら論じていく。文字・発音,語彙,文法,言語行動(敬語を含む)の順に述べていくが,概説的に述べるのではなく,毎回トピックを設け,それについて論じる。プリントを配布して授業を進める。
1.授業の説明,対照研究とは,韓国朝鮮語の構造
2.音声に関する比較
3.文字に関する比較(1)
4.文字に関する比較(2)
5.語彙に関する比較
6.文法の比較1 指示詞
7.文法の比較2 ハとガ,テンス・アスペクト
8.文法の比較3 テンス・アスペクト,ボイス
9.文法の比較4 授受構文
10.文法の比較 名詞文,助詞ノ
11.言語行動1 待遇法(敬語)
12.言語行動2 コミュニケーションスタイル(1)
13.言語行動3 コミュニケーションスタイル(2)
14.言語行動4 非言語行動
15.まとめ
講義
レポート
『韓国語概説』李翊燮ほか著,大修館書店
『日韓対照言語学入門』油谷幸利,白帝社
『朝鮮語のすすめ』鈴木孝夫・渡辺吉鎔 講談社現代新書
『ハングルの誕生 -音から文字を創る』野間秀樹 平凡社新書
『箸とチョッカラク ことばと文化の日韓比較』任栄哲・井出里咲子 大修館書店
韓国朝鮮語がどのような言語かについて,基本的な知識を持っている(学習経験あり,関連図書読んだこと有り)ことが望ましいが,知らなくても受講は可能。