東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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言語文化論特殊研究(5)(『万葉集』を読む)

  • 科目コード: 08C16195
  • 開講学期: 冬
  • 曜限: 火曜4限
  • 教室: 8号館324
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 品田 悦一

授業の目標・概要

『万葉集』巻十一後半の出典不明歌群を一首ずつ丹念に読んでいく。『万葉集』に関する基礎的な資料批判の手法を身につけるとともに、和歌を読むうえでの勘所のつかみかたを会得する。

授業のキーワード

  • 万葉集
  • 和歌
  • 上代日本文学
  • 書記

授業計画

  1. 巻十一出典不明歌の基本的性格について、同巻所収人麻呂歌集歌と対比しながら概説する。
  2. 『校本万葉集』、複製本、古辞書類、諸注釈などの利用法、用例の検索法、参照文献等について解説する。
  3. 一首を取り上げてデモンストレーションの発表を行なう。
  4. 1~3をふまえて受講生が各自担当歌を決め、順に発表し、討論する。
  5. 総括。

授業の方法

演習形式。ただし「授業計画」記載事項のうち、1~3と5は担当教員が行なう。

成績評価方法

出席、発表の出来映え、討論での有意義な発言を成績評価の材料とする。

教科書

佐竹昭広・木下正俊・小島憲之共編『万葉集本文篇』塙書房

参考書

坂本信幸・毛利正守編『万葉事始』和泉書院

履修上の注意

自身の専攻にとらわれず、気軽に参加して欲しい。文献学的な研究手法は労多くして実りの少ない面があり、とかく無味乾燥のように思われがちだが、あらゆる研究の出発点となる基礎的研究である。それに、一度足を踏み入れると案外「はまる」人が多い。こういう研究手法があることを知っているのと知らずにいるのとでは、自身の研究の間口が変わってくるはずだ。