東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
「<盗まれた手紙>についてのセミネール」はジャック・ラカンの代表的著作『エクリ』の冒頭に置かれ、いわばラカン理論のマニフェスト的性格を有しているテクストである。そのためにラカンにとりくむ多くの論者がこれを論じてきたが、そのなかにはジャック・デリダやバーバラ・ジョンソンといった著名な哲学者、批評家が含まれる。そうした文脈を考慮に入れつつも、まずはラカンのテクストそのものを精読し、ポーの短編との突き合わせも行ないつつ、正確に理解することを目指す。
毎回の担当者を決めての演習形式を基本とする。
授業内の発表と学期末のレポートを合わせて評価する。