東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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メディア文化論(言語態・テクスト文化論コース)(書物史入門)

  • 科目コード: 08C1606
  • 開講学期: 冬
  • 曜限: 木曜2限
  • 教室: 8号館324
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 小林 宜子

授業の目標・概要

手書き写本の時代から現代に至るまで、西洋の書物の形態やその製作方法、流通過程がどのように変化してきたのかを概観しつつ、書物が社会や人々の生活の中で演じてきた役割を考察し、また書物史研究で用いられる多様なアプローチや分析方法について理解を深める。

授業のキーワード

  • 書物史
  • 写本文化
  • 印刷本

授業計画

初回のガイダンスの後、Simon Eliot and Jonathan Rose 編 ”A Companion to the History of the Book" を主要な教材として用い、以下のような計画に沿って各々のテーマについて考察する。

  1. 巻物から冊子体の書物へ
  2. 中世ヨーロッパの写本文化
  3. 印刷本の登場
  4. 16世紀ヨーロッパの書籍商
  5. 17~18世紀英国の書物市場
  6. 17~18世紀ヨーロッパの書物市場
  7. 書物製作の産業化
  8. 19世紀英国の書物市場
  9. 書物のグローバル化
  10. モダニズムと書物
  11. 検閲
  12. 著作権
  13. 歴史の中の図書館
  14. 読書の歴史

授業の方法

あらかじめ決められた担当者による口頭発表(教材に収録されている論考の要約と補足説明、およびそこで扱われたテーマに関する意見の発表)と教員による講義(各週のテーマに関する概論と解説)を中心に授業を進める。

成績評価方法

授業時間内の口頭発表、授業への参加の度合い、学期末の課題レポートを基に総合的に評価する。

教科書

プリントを配布する。

参考書

授業時間内に指示する。

履修上の注意

毎週、教材の中に含まれた論考を一篇ずつ予習し、授業に臨むことになる。発表の担当者だけではなく、履修者全員が予習してくることが前提となる。