(Course Objectives/Overview) 修辞技法のなかで、アイロニーは最も捉えどころのないものの一つである。本授業では、アイロニーに関する基礎文献を読みながら、アイロニーを駆使した英語圏の文学作品について議論することにより、批評的な読解への入門を行う。
初回にガイダンスを行う。2回目から、アイロニーに関する文献とアイロニカルな文学作品を併読する。予定は以下の通り。
1.ガイダンス
2、3.Wayne C. Booth, A Rhetoric of Irony.
4、5.Jonathan Swift, Gulliver's Travels (Part IV) and A Modest Proposal.
6.Paul de Man, The Rhetoric of Temporarity.
7、8.Charles Dickens, Hard Times.
9、10.Richard Rorty, Contingency, Irony, and Solidality.
11、12.Vladimir Nabokov. Lolita.
13.まとめ
学生による発表(30分程度)を中心におこなう。受講生の数によるが、毎回1~2名に担当してもらう。発表者以外も積極的に発言することが求められる。
授業への貢献度と学期末レポートを総合的に判断する。
多くはプリントを配布するが、以下のテクストは自分で購入すること(いずれもペーパーバック版で比較的安価である)。
Jonathan Swift, Gulliver's Travels. Ed. Claude Rawson and Ian Higgins. Oxford World's Classics. ISBN-10: 0199536848
Charles Dickens, Hard Times. Ed. Paul Schlicke. Oxford World's Classics. ISBN-10: 0199536279
Vladimir Nabokov, The Annotated Lolita, Revised and Updated. Ed. Alfred Appel, Jr. Vintage. ISBN-10: 0679727299
授業内で指示する。
小説作品については履修前に読んでおくことを薦める(結構長いので)。