東京大学大学院総合文化研究科
言語情報科学専攻
Language and Information Sciences, University of Tokyo
「近代語」の成立という問題は,その言語内的変化もさることながら,それを成立させた社会的背景もまた重要な分析対象となる。近年,分析の視角はさまざまだが,近代朝鮮における言語と社会に関する研究が活発化になっている。本講義では,朝鮮語の「近代語」の成立がどのようなものであり,またそれが近代朝鮮の政治・社会・文化・思想などの問題とどのように関連していたのかをあわせて考える。具体的には,言語思想,政策・運動/教育,言語接触などの論点に注目したい。
講義形式を中心とする。
平常点(授業への参加度など)と学期末レポート
プリントを配布する。
朝鮮近代史の概説程度の知識があるほうが授業が理解しやすいと思われる。初級程度以上の朝鮮語能力を有するほうが望ましい。