東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

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言語科学への招待Ⅱ(言語科学のトピック)

  • 科目コード: 08C1502
  • 開講学期: 冬
  • 曜限: 木曜2限
  • 教室: 8号館321
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 中澤 恒子

授業の目標・概要

一般的に「言語学」と呼ばれているのは、どのような分野なのか。形態論・統語論(言語の構造)、意味論、音声学・音韻論、語用論など言語学を構成する各分野において、さまざまな言語のデータに触れながら、その見方、分析の進め方、仮説と論証の構築の仕方など、言語分析の実際を経験する。各分野の手法を通して、一見混沌としたデータから見えてくる言語の不思議、分析のおもしろさを実感してほしい

授業のキーワード

  • 言語学
  • 統語論
  • 音韻論
  • 意味論
  • 語用論
  • 言語処理

授業計画

  1. ノダ文の意味と機能
  2. 二つのタイプの他動詞
  3. 直示表現の視点
  4. 属格助詞の対照研究
  5. 可能表現
  6. 一致の現象
  7. コントロールと繰り上げ
  8. 受動態とは何か
  9. 意味変化
  10. 音声、文字、文法、語彙
  11. 言語の進化論
  12. セグメントの音声文法
  13. プロディの音声文法
  14. 文法的曖昧性から考える人間の文解析のしくみ
  15. 語の意味と文脈

授業の方法

講義形式で導入を行った後、実際に言語データの分析を体験する。

成績評価方法

毎週の言語分析の演習と、分析結果の提出

教科書

東京大学言語情報科学専攻編『言語科学の世界へ:ことばの不思議を体験する45題』(東京大学出版会、2011、ISBN 978-4-13-083055-3)