東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

Language and Information Sciences, University of Tokyo

東京大学大学院総合文化研究科

言語情報科学専攻

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1

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言語情報科学特殊講義I(データ解析と統計手法)

  • 科目コード: 0824026
  • 開講学期: 夏
  • 曜限: 金曜4限
  • 教室: 18号館1F情報解析室
  • 単位数: 2.0
  • 担当教員: 新井 学

授業の目標・概要

主に心理・言語学実験で得られるデータを対象とした解析・統計の手法を習得する。具体的には、平均、分散、標準偏差、母集団と標本、正規分布といった確立統計の基礎概念を理解し、データをグラフ化し、適切な統計検定法を用いて解析を行う実践的手法を学ぶことが目標である。中でもt検定及び分散分析については、実際に収集したデータを使って、解析・統計検定・結果報告まで自身で行えるよう実習を通して学ぶ。また副次的な目標として授業で用いられる統計ソフトR(The R Foundation for Statistical Computing)の使用方法の習得も目指す。

授業のキーワード

  • 平均
  • 分散
  • 標準偏差
  • 相関
  • 確率分布
  • 母集団
  • 標本分布
  • 仮説検定
  • t検定
  • 分散分析
  • カイ二乗検定
  • カテゴリーデータ
  • 統計ソフトR

授業計画

  1. 記述統計: 変数の型と特性
  2. 2つ以上の変数の関係性
  3. 確率分布
  4. 母集団と標本分布
  5. 統計仮説検定
  6. t検定
  7. データ収集、解析、統計実習(Stroop task)
  8. ノンパラメトリック検定
  9. 分散分析(理論)
  10. 分散分析(ケーススタディ)
  11. データ収集、解析、統計実習(reading task)
  12. カテゴリーデータ分析
  13. データ収集、解析、統計実習(sentence completion task)
  14. その他の統計法
  15. まとめ

授業の方法

講義と課題実習による

成績評価方法

授業への積極的参加(30%)および課題レポート(70%)。レポートの提出は必須。

教科書

指定なし。

参考書

  1. 山田 剛史, 杉澤 武俊, 村井 潤一郎『Rによるやさしい統計学』オーム社 、2008年
  2. R. H. Baayen『Analyzing Linguistic Data: A Practical Introduction to Statistics using R』Cambridge University Press, 2008年
  3. 舟尾 暢男『The R Tips―データ解析環境Rの基本技・グラフィックス活用集』オーム社、2009年

履修上の注意

授業では端末PCを用いるが私用のパソコン持ち込みも可(この場合OSは問わないがRのインストールが必須)。 可能な限り授業に関する疑問は授業中に質問し解決するよう心がけてください。