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専門分野
18世紀から19世紀前半のロシア文学。急激な西欧化によって社会の様相が一変するこの時代のロシアで生み出された文学とはどのようなものだったのか、またそれは社会の中でどのような意味や機能を持ったのか。具体的にはロモノーソフ、デルジャーヴィン、カラムジン、プーシキンといった個別の重要作家の研究を中心に、近年はエカテリーナ二世期の文化政策、ヴォルガ川の文学的表象、対ナポレオン戦争の文化的記憶といったテーマに取り組んでいる。
業績
著書
- 金沢美知子編『18世紀ロシア文学の諸相:ロシアと西欧 伝統と革新』水声社 2016年[担当箇所:「ロモノーソフと修辞学的崇高―十八世紀ロシアにおける「精神の高揚」の様式化」(51-80頁)]
- Карамзин-писатель / Nikolaï Karamzin écrivain: Коллективная монография / Под ред. Н. Д. Кочетковой, А. Ю. Веселовой, Р. Бодэна. — СПб.: Издательство «Пушкинский Дом», 2018.[担当箇所:Река как «царица, мать»: стихотворение Н.М. Карамзина «Волга». С.131-145]
論文(抜粋)
- 「プーシキン『スペードの女王』と光学劇場―「幻想性」のコンテクストをめぐって」『SLAVISTIKA』第25号(東京大学スラヴ語スラヴ文学研究室、2010年)、1-16頁
- Живописность в описании обеденного стола в поэзии Г.Р. Державина // Новый филологический вестник № 4 (11). М., 2010. С. 7-17.
- 「エカテリーナ期-ナポレオン戦争期のロシア詩の中のヴォルガ」『文化空間としてのヴォルガ』(北海道大学スラブ研究センター、2012年)、35-67頁
- 「巣箱から飛立つ蜜蜂の群れのように:クルイロフの寓話詩『鴉と鶏』と1812年のモスクワ」『千葉大学比較文化研究』第1号、2013年、122-137頁
- 「イズマイロフ『南ロシアへの旅』に描かれたウクライナ:「風景」「歴史」「信仰」を巡る感傷旅行」中村唯史編『ロシアの南:近代ロシア文化におけるヴォルガ下流域、ウクライナ、クリミア、コーカサス表象の研究』、2014年、1-22頁
- “Английский сад” как метафора в сочинениях Н.М. Карамзина, Russian Literature 75(1-4), 2014, pp. 477-490.
- 「18世紀ロシアの『パイドーン』?―シチェルバートフ『魂の不死に関する対話』と1770-80年代のプラトン受容」『SLAVISTIKA』第31号(東京大学スラヴ語スラヴ文学研究室、2016年)、75-89頁
翻訳(抜粋)
- 「イワン・バルコフ『頌詩』~『乙女の玩具』より(日本語訳と注釈)」『篝火』4、2016年、10-12頁
- 「デルジャーヴィン『エヴゲーニーに。ズヴァンカ村の生活』(日本語訳と注釈)」『近代ロシア文学創成の環境―貴族屋敷(ウサーヂバ)の文化的・社会的ランドシャフト』」』(平成25-27年度科学研究費補助金(基盤研究C)研究成果報告書:研究代表者 坂内徳明)、 2016年、 29-40 頁
受賞
その他
- NHKラジオ「まいにちロシア語」応用編【出演, 講師】、2016年10月 - 2017年3月、2019年4月―9月