専門分野
西洋古典学。主にウェルギリウスに興味があり、彼が創作の手本としたテオクリトス、ヘーシオドス、ホメーロスなどのギリシアの作家たちや彼の同時代に活躍したローマの恋愛詩人(ティブッルス、プロペルティウス、オウィディウス)にも関心を抱いている。また、西洋古典文学のイタリア文学への影響、とくにボッカッチョの古典文学受容についても研究している。
業績
著書(抜粋)
- 『イタリア語検定2級突破』(一ノ瀬俊和監修)(三修社,2003)
論文
- 「アリスタエウス物語の統一性にかんする考察」(『東京大学西洋古典学研究室紀要』1,1999)
- 「ウェルギリウス『アエネーイス』における造形芸術作品描写」(博士論文,1999)
- 「カピトリウムの攻防―Skutshに対する反論」(『西洋古典学研究』48,2000)
- 「フィアンメッタの夢―ジョヴァンニ・ボッカッチョ『フィアンメッタの哀歌』に込められた先行文学の記憶」(国立音楽大学編『研究紀要』34,2000)
- ジョヴァンニ・ボッカッチョ作『フィアンメッタの哀歌』における運命の女神」(『イタリア学会誌』50,2000)
- 「ウェルギリウス『詩選』2番とヘレニズム文学―草花,果実,樹木のカタログ(45-55)にかんする一考察」(国立音楽大学編『研究紀要』36,2002)
- ‘Cleopatra ad Azio: un'interpretazione dello scudo di Enea (Aen. 8, 626-731)’ (国立西洋美術館編Ritratti romani dai Musei Vaticani, 2005)
- 「トロイアの存亡にかかわる教え―Ovidius Ars amatoria 3, 439-40についての一考察」(『フィロロギカ』1,2006)
- 「メッサッラのゲニウス―Tibullus 1.7の解釈の試み」(『東京大学西洋古典学研究室紀要』3,2007)
- 「愛神に虐げられて―オウィディウス作『名婦の書簡』第七歌、ディードーのアエネーアース宛て書簡にかんする一考察」(『ペディラヴィウム』61,2007)
- 「梟と鹿―オウィディウス『変身物語』第11巻24-27行の直喩について―」(大芝芳弘、小池登編『西洋古典学の明日へ―逸身喜一郎教授退職記念論文集―』知泉書館所収、2010)
翻訳
- マリア・ルイーザ・カトーニ「若者がサテュロスになるとき」(三元社『西洋美術研究』5,2001)
- サルヴァトーレ・セッティス『ラオコーン』(芳賀京子氏との共訳)(三元社,2006)
国際シンポジウム
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その他の業績
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受賞
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