公開ワークショップのお知らせ
主催:東京大学・大学院総合文化研究科言語情報科学専攻
大学院人文社会系研究科言語学研究室
「認知言語学の学び方6」
日時:2009年5月9日(土)午後1:00 - 4:30
場所:東京大学・駒場キャンパス(京王井の頭線 駒場東大前駅下車)
10号館L103室(キャンパスマップはここから)。
1:00-1:45 テュートリアル:「アブストラクトはどう書く?」
今回は学会発表にはつきものの「アブストラクト(論文概要)」はどう書いたらよいのか、といったことについてテュートリアルをします。ごく初歩的な知識を解説するだけになると思いますが、大学院などで研究を進めるうえでのお役に立てればと思います。
2:00-4:00 講演:森雄一(成蹊大学 日本語学・認知言語学)
「提喩の認知言語学」
隠喩(メタファー)・換喩(メトニミー)の陰に隠れがちな第三の比喩、提喩(シネクドキー)に焦点をあてる。提喩は、上位カテゴリー概念で下位カテゴリー概念を表す、または下位カテゴリー概念で上位カテゴリー概念を表す比喩で、事態把握能力やカテゴリー化、基本レベルなど認知能力に密接に関わり、「人間の思考を支える」比喩であるという点では隠喩・換喩と同様である。本講演では、提喩における、上位カテゴリー・下位カテゴリー間の操作における非対称性、隠喩・換喩との関係、「逆隠喩」(佐藤信夫氏の用語)との関係、「明示的提喩」と規定できる表現など、提喩の多様な側面を取り上げてみたい。 講演者にとっての認知言語学は、故佐藤信夫氏のレトリック論の「認知的本歌取り」の色彩が強い。認知言語学へのやや偏ったアプローチであることは承知しているが、佐藤氏のレトリック論の面白さなどもこれから認知言語学の研究に取り組む方々の参考になるよう、ご紹介できたらと考えている。
4:00-4:30 自由討論
趣旨:本ワークショップは、学部学生、大学院生、および言語の認知科学を新たに学ぼうとする一般の方々を対象として、オリエンテーション的な要素も持たせて行います。認知言語学への関心を深め、新鮮な見方で言語を考えていくきっかけが提供できれば幸いです。ふだんは質問しにくいことでも、くつろいだ雰囲気で討論できればと思います。
今回は認知言語学からのレトリック研究でご活躍の森雄一先生をお迎えして講演をしていただきます。何げない日常の言葉づかいにひそむレトリックのありようを通して、人間の心のはたらきについての洞察が展開されることでしょう。
*一昨年のこの企画でお配りした文献案内は こちらからダウンロード可能です。
参加費:無料(事前申し込み不要です)
問い合わせ先 :大堀壽夫 hefeweizen@killjoy.co.jp(「killjoy」を「excite」に置き換えて下さい。なお、このアドレスは「学び方」専用なので、それ以外のメッセージは無効です)
リンク:
International Cognitive Linguistics Association
Last update: April 1, 2009.